エレクトリック・ギター・メーカーの2トップ、ギブソンとフェンダーにも、そんなギターがあります。
キング・オブ・駄目ギター。
発売当時、ギブソン狂った…、と全世界のギブソン・ファンを不安にさせたエレクトリック・ギター。
かっこよくキメッキメに弾きまくる映像が浮かばないギター。
矢印ギター。
ハイレグ・ギター。
リバース・フライングV 2007年発売 |
http://www.gibson.com/jp-jp/Divisions/Gibson%20USA/Guitars/Flying%20V/Reverse%20Flying%20V/
コリーナ(※)のフライングVのボディ・デザインを、大胆にリバースしました。30万円くらいで売り出されるも、全く売れず、売値はどんどん下がりまくり、ぼくが見た中で最安は5万円だった。
※「コリーナ」とは、ギターの材料となる木材の名前。コリーナ材を使っているので、コリーナと呼ばれている。
普通のフライングV(コリーナ) |
http://www2.gibson.com/Products/Electric-Guitars/Flying-V/Gibson-Custom/1959-Korina-Flying-V.aspx
普通のフライングV(コリーナじゃない) |
http://www2.gibson.com/Products/Electric-Guitars/Flying-V/Gibson-USA/Flying-V.aspx
ギブソン社は1958年、フライングVとフューチュラ(エクスプローラー)という変形ギターを発売しました。ソリッド・ボディの、どんな形にも加工でき、それにネックを付ければギターになる、という長所を最大限に生かした最先端モデル。ところが、最先端過ぎ、時代のはるか先を行き過ぎていたために、全く売れず。
リアルタイムで使っていたのはアルバート・キングくらいか。キンクスのデイブ・デイビスはその少し後か。
アルバート・キング ブルース三大キングのひとり |
デイブ・デイビス イギリスの兄弟ロッカーの弟のほう |
その後、1960年代末に、キース・リチャーズやジミ・ヘンドリックスが使ったりで認知されてきて、1970年代のグラム・ロック、HR/HMブームを経て、人気の定番モデルとなりました。
そんな由緒あるフライングVを、大胆にも逆さにしちゃったのが、リバース・フライングV。逆V。
1958年の悪夢を、21世紀にも起こしたギター。逆V。萌える。可愛い。
キング・オブ・駄目ギター・オブ・マイン・イズ・逆V。
そういえば、LOVE JETSという宇宙人トリオのロックバンドが、ギブソンの逆Vが発売される以前、ESPにオーダーした逆Vを使っていた。あれはかっこよかった。
何故だ。宇宙人だからか。
LOVE JETS ベースとドラムで長く活動していたところに ギターが加入したとの噂 ギターの宇宙人がいなくなった後も 元の2人でたまに活動しているらしい |
LOVE JETS
http://columbia.jp/~lovejets/
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